先頭ページ |
第121回『まちむら興し塾』 2015年7月31日 |
テーマ 貸切バスに付いて
西日本インフォーメーション東京 上松 憲治 さん
|
|
当日の勉強会の写真 |
※ バスは、大量の旅客輸送を目的とする、公共交通サービス
(乗合自動車)とも呼ばれている。
|
|
※ バスの起源 |
17世紀にフランスで考案「5ソル馬車」と呼ばれる乗合馬
車で比較的安価な運賃で一定の経路を時刻表に従って運行する。
現代のバスと共通する特徴を持っていた。 |
※ バスの名の由来
|
1826年フランスのナントで運行を開始した乗合馬車で、
「バス」の語源は、ラテン語ですべてのためにと云う意味の
omunibus(オムニブス)からきています。
そこからみんなのための車と云うvoiture omunibusと云う
語が生まれ、後にomunibusuが英語読みで短縮され「バス」
と云う名前に成りました。 |
※ 日本のバスの歴史について |
1903年(明治36年)9月20日京都市内で営業開
始(6人乗り)現代から云うとバスとは言え無かったので
すが当時は、・・・・ ⇒ (バスの日 9月20日)
其の後1905年(明治38年)2月広島市の(横川~
可部)間で最初のバス運行が始まりこれがバス運行の始ま
りとされています。
因みに(12名乗り)しかし車両故障などが頻繁の為9
月で営業終了と成ったそうです。
その後は、燃料の問題、大正・昭和と外国との戦争も
あり本格的にバス事業として動き出したのは、第二次世界
大戦終了後です。
詳細は http://www.bus.or.jp/mini/index.html
|
※ バス運送事業について・・・ |
1.一般乗合旅客自動車運送事業
(乗合バス・路線バス・高速バス等) |
都市内を運行する路線バス、高速道路等を経由し、都市
間を結ぶ都市間バスなどのように、運行する時間と経路を
あらかじめ定め、不特定多数の旅客を乗り合わせて行う旅
客自動車運送事業です。
都市間高速バスや「はとバス」に代表される定期観光バス
もこの業態で運営されている。
原則として、バス停や、駅前などに設けられたバスターミ
ナルで乗降する。
これは、運賃を支払えば、決められたルート・時間であ
ればだれでも利用する事が出来る。
余程の事が無い限りルートを変更する事は出来ない。
(公共の乗り物)だ
|
2.一般貸切旅客自動車運送事業
(貸切バス・他) |
旅行会社等が集めた旅行者の団体を運送するバスのよう
に、一個の団体等と運送の契約を結び、車両を貸し切って
運送する旅客自動車運送事業です。 |
3.一般乗用旅客自動車運送事業
(法人タクシー)(個人タクシー) |
以上の3種類に分けられます。 |
◎ 高速道路を利用して走行しているバスには一般乗合自動車
の乗合バスと一般貸切自動車を旅行会社が企画し都市間の
ツアーバスとして運行されており、消費者からするとその
区別がつきにくいので、対比を下記に掲載します。
|
◎ 高速ツアーバスと路線高速バスの対比 |
ただし、路線・運行事業者・主催者により取扱いが異なる場
合がある。
|
項目
|
高速ツアーバス
(募集型企画旅行)
|
高速乗合バス
(路線バス)
|
根拠法令
|
旅行業法
|
道路運送法
|
主催者(利用者窓口)
|
ツアーを企画・主催する旅行代理店
|
運行する路線バス事業者
|
運行形態
|
貸切バス(旅行代理店がバス事業者と契約、若しくは旅行代理店を併営する貸切バス事業者が運行)
|
乗合バス(路線バスの一形態)
|
適用約款
|
旅行業約款(旅行代理店)
一般貸切自動車運送事業約款(貸切バス事業者)
|
一般乗合旅客自動車運送事業約款
|
運営主体設立時の手続き
|
旅行主催のための第1種・第2種旅行業登録
|
一般乗合旅客自動車運送事業の許可
|
路線新設・改廃時の手続き
|
ツアーバスとしての認可申請等は不要
|
路線バスとして地方運輸局に認可申請・届出が必要
|
高速道路の通行料金区分
|
特大車(貸切バス)
|
大型車(路線バス)
|
運賃/料金の弾力性
|
旅行契約による
参加者向けには弾力的運用が可能
|
上限運賃変更は国土交通大臣への認可申請が必要。
実施運賃変更は地方運輸局への届出が必要。
路線によっては日や時期により割引運賃となることもある。
|
割引運賃/料金の設定
|
小児料金・学生割引・障害者割引の設定がない
|
小児料金・学生割引(路線による)・障害者割引の設定がある
|
事前申込方法
|
旅行代理店のウェブサイト・電話による申込。申込時に募集型企画旅行条件に基づく申込金が必要。
|
専用ウェブサイトや、電話での予約(事前申込制を採用している路線の場合)、運行会社または提携鉄道会社・バス会社、又は旅行代理店(手配扱)の窓口での事前発券。
|
利用当日・直前の申し込み
|
出発数時間前に予約を締め切るケースが多い
出発直前の予約や、予約なしでの乗車は原則不可。
|
空席があれば発車直前の申し込みも可能。
指定制を実施していない路線は、空席があれば予約なしで乗車できる。
|
運賃/代金の支払い
|
指定の支払期限日までに納付。
利用のつど事前決済が原則で回数券形式での事前の払い込みはできない。
|
事前発券の場合は発券時に全額支払。
乗車時に車内で支払(現金または乗車カード利用)できる路線や、回数券・定期券を発売している路線もある。
|
申込時に発行される券片(乗車券・バウチャーなど)・書類
|
バウチャーそのものはチケットレスまたは出納代行伝票でバウチャーに替える。
申込時に旅行契約書の交付等が必要。
|
事前発券の場合は乗車券が発行される(乗車券に代えて、チケットレスの場合もある)。
乗車時に運賃を支払う場合は、乗車券を発行しない。
|
座席の指定・希望
|
原則として不可。当日の乗車時に指定された席が通知される。
ただし最近では座席を指定できるツアーバスもある。
|
座席指定便の場合は発券時に座席が指定される。発券システムにより希望座席の指定が可能な場合もある。
また、予約定員制(乗車保証のみの予約)や、そもそも事前予約制を採用していない路線もある。
|
利用者都合による変更
|
旅行条件による(便変更であっても旅行の取消し手続きが必要な場合あり)
|
座席指定でない乗車便変更の場合は乗車券の有効期限内であれば手続不要。それ以外は変更・払戻手続きが必要。
|
利用者都合による取消・払戻手数料
|
出発の21日前以前の取消は全額払戻。21日前から旅行開始前までの取消は残日数により代金の20%から50%の取消料が発生する。
|
出発の2日前までは100円、出発の前日又は当日(出発時刻前)は20%の払戻手数料がかかる。
|
運行条件
|
旅行条件による。
運行に支障となる状況が発生した場合の他、確定日迄に最低催行人数に達しない場合に催行が中止される。
|
運送約款による。
運行に支障となる状況が発生しない限り、乗客の有無にかかわらず運行される。
|
乗降場所
|
都市中心部の路上や駐車場、団体バス乗降場が大半。
|
国土交通省に届け出た所定のバス停留所またはバスターミナル
|
事故に対する責任の所在と賠償・補償措置
|
貸切バス事業者がバス運行の安全確保に責任を負う(主催者側にはバス運行の直接の安全確保の責任が生じない)。
事故の場合はバス事業者の他、ツアーを企画・募集した旅行代理店が特別補償を行う。
|
路線バス事業者がバス運行の安全確保に責任を負う。
事故時の場合は運行のバス事業者が損害賠償責任を負う。
|
|
◇ Wikipedia ⇒ 参照 ツアーバス |
◎ 高速乗合バスへ移行した主なツアーバス |
・オリオンツアー(オリオンバス)
・ウィラートラベル(WILLER EXPRESS)-
ウィラー・アライアンスグループ
・ユタカ交通(ユタカライナー)
・日本ユース旅行(JAMJAMライナー)
・平成エンタープライズ(VIPライナー)
・富士セービングバス(旅の散策)
・海部観光(マイエクスプレス)
・さくら高速バス 桜交通系列
・新日本ツーリスト(コトバスエクスプレス)- 琴平バス系列
・ 中央交通トラベルクラブ(ウェルカムライナー)
・青垣観光バス
・イルカ交通 「きときとライナー」
・中日本ハイウェイバス
・イーグルトラベル(ムーンスター号) -
イーグルバス系列
・高速バスツアーズ - 「KBライナー」に移行
・弘南バス(アップル号・えんぶり号)
・ハッコートラベル(ハッコーライナー) |
先頭ページへ |
|
※ バスガイド |
① バスガイドの存在感 |
昭和30年頃から戦後の復興と共にその頃娯楽と云えば
活動写真「映画」が全盛の時でした、2~3年後に旅行が
始まり団体で動くには、バス利用が安価で、何よりもバス
ガイドがお客様を誘導、観光地の、案内をきめ細かく説明
し大いにお客様を喜ばせていたと聞いて居ります。
(世界広しと言えども「バスガイド」と云う観光に於け
る文化は日本特有のものだと思って居ります。)
私も身近でバスガイドと何年も一緒に仕事を来ましたが、
とても激務な労働条件です。日々、覚える事が多く毎日、
観光地・歴史・の勉強、道路事情が変わる度に説明が新た
に発生、何よりも休日が忙しい仕事なので他の人と一緒に
休めないなど、と大変な仕事の様でした。
そのような環境のために入社2~3年で退職する人も多
くありました。
バスガイドとして、今の、航空会社のCAの同様にデパ
ートガールと並び、もたはやされた時代が昭和30~45
年頃迄ありました。
全国のバスガイドのコンクールを日比谷公会堂で開催さ
れたのも昭和30~45頃まで行っていた筈です。
今では、仕事の割には、給料も低く、希望者も激減の有
様で、何年か後にはバスガイドは、居なく成ると思います。
(日本特有の文化がまた一つ無くなりそうです)
|
② バスガイドの歴史について |
1925年(大正14年)東京乗合自動車の遊覧自動車で
バスガイドを採用したのが始まり。
現在の女性バスガイドのスタイルは1928年(昭和3年)
大分県別府市亀の井遊覧自動車(現亀の井バス)の社長油屋
熊八の考案で「別府地獄めぐり」始めたのがスタートでした。
その後1949年(昭和24年)(はとバス)も東京都内
観光を運行開始。 |
参照:Wikipedia ⇒ バスガイド |
※ 旅行形態・バス仕様の変化 |
196O~から修学旅行をはじめ団体旅行が地元発着の
バス旅行に代わり、日本国有鉄道(現在のJR)が貸切列
車に本腰を入れ始め、また、1980~1985年頃から
国内でも飛行機を利用して地方(遠距離)に出かけ、現地
でバスを利用するようになって来たのもこの頃からだと思
います。
その間、バスのハードが良くなり、単なる交通手段では
無く、快適性を求められる様になり冷暖房は元より、カラ
オケからTV・VTR付、乗車定員を大幅に減らし、ゆっ
たりとした優雅な車内装飾、快適さを備えたサロンタイプ
・床を高くし、見晴らしをよくしたうえで、車内もサロン
タイプの設備をしたハイデッカー車、効率よく、一度に多
くのお客様が乗車できる二階建てバス、トイレ付バス等々、
ハズの仕様も大いに発展して来ました。
|
|
※ バスの安全対策の強化・バス運賃・料金の上昇 |
しかし、多彩なバスのハードの多様化に隠れ、肝心な安
全性への配慮が疎かになったのも事実です。
その要因の一つとして、(小泉総理の政策)で2002
年2月に規制緩和を実施しバス業界も(白バス)対策など
も伴って、免許制から許認可制に変更され、誰でも最低条
件を満たしていればバス会社を設立できる様になり、その
結果バス会社が乱立状況になってしまいました。
その中で、2012年4月に関越自動車道で起きたツア
ーバスの死傷事故を機に労働条件・運行管理の法的な大幅
な見直しを迫られ、運行体制の変更に伴って乗務員数の増
加、厳しい運行管理の条件が課せられ、バス業界は大混乱
に陥り、対応に追われました。
その煽りで、運行体制も安全重視が強化され、人件費、
運用経費が大幅に増大して、バス運賃・料金を値上げせざ
るを得なくなり、それに伴い、旅行代理店はツアー料金に
反映させざるを得ず、バスツアーそのものの見直しなど旅
行業界全体に影響が広がっています。
|
先頭ページへ |
※ バス会社の選定基準 |
① 日本バス協会に加盟している
バス会社色々な安全基準をクリアー
している。
◇日本バス協会 http://www.bus.or.jp/ |
|
② 安全性評価認定書を受けている。 |
|
③ 万一の事故に対応する任意保険加入
が義務づけられ、保障がしっかりし
ている。 |
|
(バス協会に加盟するには、色々な審査にクリアー・経費が
掛かるため、一般的に大手バス会社が多い。) |
※ 貸切バスの車両価格 について
|
大型バス 3,500万~4,000万円
中型バス 2,800万~3,000万円
|
※ 営業区域(営業権)について |
発着場所が営業認可を受けた都道府県内に限定
(例)東京都:東京都内~他府県又は他府県から東京都内
(誤り易い事例)
横浜から東京都内観光して横浜に帰って来る)
東京都内のバスは、不可!
(余談)◇ タクシーでも営業区域が有り
(例)東京から熱海へ行き帰りに熱海から小田原までのお客を
乗車させるのは不可!
|
※ 運行管理 について 《新運行基準》2014年4月~実施 |
① 運行・整備管理者 |
1事業所に付き 運行管理者(運行管理者免許取得者)1名
整備管理者(整備士免許所得者) 1名
何れも1事業所バス台数29両以下30両以上 2名
|
② 一日のワンマン運行について 2013年8/1~施行 |
昼 行 運転時間 9時間まで 実車距離 500㎞
(高速道路での連続運行は、2時間まで)
夜 行 〃 9時間まで 400㎞ (高速道路での連続運行は、2時間まで) (4時間毎に30分以上の休憩時間が必要)
☆ 参考! それまでは、一日の走行距離 670㎞ |
◇ 参考資料 運賃・料金表 |
|
上限額
|
下限額
|
運賃
|
キロ制運賃
1km当たり
|
大型車
|
170円
|
120円
|
中型車
|
150円
|
100円
|
小型車
|
120円
|
90円
|
時間制運賃
1時間当たり
|
大型車
|
8,660円
|
5,990円
|
中型車
|
7,310円
|
5,060円
|
小型車
|
6,280円
|
4,340円
|
料金
|
交替運転者
配置料金
|
キロ制料金
/1km当たり
|
30円
|
20円
|
時間制料金
/1時間当たり
|
3,130円
|
2,170円
|
深夜早朝運行料金
|
時間制運賃及び交代運転者配置料金(時間制料金)の2割増以内
|
特殊車両割増料金
|
運賃の5割増以内
|
|
◇ 運賃・料金表 算定詳細 ⇒ 国交省資料 |
先頭ページへ |
第121回 『まちむら興し塾』 風景 |
|
今回は東洋大学のキャンパスが試験中のため使えず
文京区のシビックホールの会議室で開催。
勉強会終了後ホールで記念撮影
1年生5人、3年生3人、4年生3人、社会人4人が参加 |
|
本日の講師 西日本インフォーメーション東京 上松さん |
|
3年大城さん。柳井さん、1年福嶋君、平野君、中藤君 |
|
|
1年清水さん、高野さん、4年生 |
4年根岸君、宮林さん、原屋君 |
|
|
飯田さん、石井さん、上松さん |
清水さん、高野さん |
|
|
根岸君、宮林さん |
平野君 中藤君 |
|
|
就活内定ゲット、もう1社目指す
宮林さん |
ヤッター!念願の会社の内定
おめでとう 根岸君 |
|
|
就活奮闘中 内定間近
原屋君 |
そろそろ就活の準備
3年 大橋さん |
|
|
3年 大城さん |
3年 柳井さん |
|
|
1年 高野さん |
1年 清水さん
9月6日までカナダ語学研修 |
|
|
夏休み萩の旅館へ
インターシップ予定 平野君 |
夏休み萩の旅館へ
インターシップ予定 福嶋君 |
|
チャレンジ精神旺盛
1年中藤君 |
|
|
飯田会長 |
石井さん |
二次会 |
|
|
1年 高野さん・清水さん |
4年 原屋君と根岸君 |
|
4年生除き |
|
参加者全員で |
先頭ページへ |
|